デザイナー依頼

デザイナーとの付き合い方完全ガイド:4タイプの特徴と付き合い術

はじめに

デザインを外注するとき、依頼者の満足度を大きく左右するのは「デザイナーの実力」だけではありません。
むしろ重要なのは相性コミュニケーションの質です。

同じ案件でも、

  • 説明が少なくてもイメージ通りに仕上げてくれる人
  • 指示が明確でないと迷走してしまう人
  • 企画段階から意見を出してくれる人

など、デザイナーのタイプはさまざまです。

この記事では、デザイナーを4つのパターンに分類し、それぞれの特徴と付き合い方を解説します。
さらに、仕事をスムーズに進めるためのコツや、役立つサービスも紹介します。

デザイナーの4つのパターン

パターン①:ビジュアル特化型

特徴

  • グラフィックや色彩感覚が抜群
  • 細部の見た目に強いこだわりを持つ
  • 指示よりも感性を優先する傾向

メリット

  • 見栄えの良いデザインになりやすい
  • SNSや広告バナーなど「第一印象勝負」の案件に向く

注意点

  • 実用性や文字情報の整理は弱いことも
  • 配色や装飾が過剰になりがち

付き合い方のコツ

  • 参考ビジュアルを必ず共有
  • 色やフォントの指定は最初に伝える
  • 最終的な目的(売上UP・クリック率向上など)を明確に説明

パターン②:構造設計型

特徴

  • 情報の整理・レイアウト設計が得意
  • プレゼン資料や報告書など文字量の多い案件に強い
  • 配色はシンプルで控えめ

メリット

  • 情報が見やすく、理解されやすい
  • 論理的な説明や資料づくりに向く

注意点

  • 見た目の派手さには欠けることも
  • 広告やSNS用には少し物足りない場合あり

付き合い方のコツ

  • 内容の優先順位や重要度を事前に伝える
  • 章立てやストーリーを共有してからデザイン依頼
  • テキストや数値データは整形して渡す

パターン③:マーケ視点型

特徴

  • デザインだけでなく販売戦略や集客効果を意識
  • 広告運用やマーケティング知識を持つ人も多い
  • デザイン案に改善提案をセットで出す

メリット

  • デザインの目的に直結する成果を出しやすい
  • A/Bテストや改善サイクルに向く

注意点

  • 制作費が高めな傾向
  • 制作スピードより検証・調整を重視する

付き合い方のコツ

  • 数値データ(クリック率、購入率など)を共有
  • 改善サイクルのスケジュールを事前に組む
  • 戦略ミーティングを取り入れる

パターン④:マルチスキル型

特徴

  • グラフィック、動画、コーディングなど複数スキルを持つ
  • 小規模案件やワンストップ対応に強い
  • 各分野の専門性はやや浅めなことも

メリット

  • 小規模プロジェクトを短期間で完結できる
  • 突発的な依頼や追加要望にも柔軟対応

注意点

  • 大規模案件では専門性の高い人材が別途必要
  • すべての作業クオリティが平均レベルになる可能性あり

付き合い方のコツ

  • 範囲と優先順位を明確に伝える
  • 長期ではなくスポット案件で活用
  • 専門分野の部分は外部パートナーと組み合わせる

自分の案件に合うタイプの見つけ方

  • ゴールが見た目重視:ビジュアル特化型
  • ゴールが理解度重視:構造設計型
  • ゴールが売上や成果重視:マーケ視点型
  • ゴールがスピード・対応力重視:マルチスキル型

ココナラやランサーズでは、ポートフォリオやレビューを見て、自分の案件と相性の良さそうな人を探すのが基本です。
検索フィルターで「得意カテゴリ」や「スキルタグ」を指定すると効率的に探せます。

デザイナーと良い関係を築く3つのコツ

要件定義は「口頭」ではなく「書面+画像」で

  • 依頼の目的・背景、完成物の仕様、納期を明記
  • 参考事例や競合のデザインを画像で共有
  • TrelloやAsanaにタスク化して履歴を残す

修正回数・範囲は契約段階で明確化

  • 修正回数は初回提案後◯回までと設定
  • 修正の定義(色変更=修正/レイアウト全変更=再制作)を合意
  • 契約はクラウドサイン、見積りはMisocaで管理

フィードバックは「感覚」ではなく「数値と根拠」で

  • 色コードやフォントサイズなど数値指定
  • SNSや広告なら効果指標を元に改善提案
  • Asanaのコメント機能で指示+スクショ添付

おすすめ付き合い方ツール

デザイン制作マッチングサービス

ココナラ:名刺、バナー、資料作成など幅広いジャンルに対応。ポートフォリオと評価を事前確認可能。

ランサーズ:案件公開型・直接依頼型が選べる。複数見積りを比較できるので予算やスキルに合った人を選びやすい。
ランサーズ公式はこちら

オンライン学習プラットフォーム(デザイン・コミュニケーション系講座)

Schoo(スクー)
デザイン思考・プレゼン術・資料作成などのライブ授業や録画講座が豊富。初心者でも体系的に学べる。

ストアカ(Street Academy)
対面・オンライン両対応のスキルシェアサービス。資料作成やデザイン、ビジネスコミュニケーション講座も多数。

デザイン素材・テンプレートサービス

PIXTA(ピクスタ)
国内最大級のストックフォト・イラスト・動画素材サイト。ビジネス資料に使えるグラフや背景素材も豊富。
PIXTA公式サイト

AntRace企画 R-FREE(AIフリー素材サイト)
無料で使える日本人素材が豊富なフリー素材サイト。AI生成画像も商用利用可能で、プレゼン資料やブログにも使いやすい。

ビジネス研修・コンサルサービス

グロービス学び放題
論理的思考・マーケティング・プレゼン術など、デザイナーとのやり取りに役立つビジネススキルを学べる。
グロービス公式サイト

Schoo法人プラン
社員研修向けのオンライン動画学習サービス。デザイン・企画・営業スキルを体系的に学べ、チーム全体のスキル底上げに有効。

まとめ

デザイナーとの付き合いは「実力」だけでなく、「タイプ」と「コミュニケーション設計」が鍵です。
適切なツールと商材を活用し、明確な指示と契約でトラブルを防ぎつつ、長期的な信頼関係を築きましょう。